【NHKあさイチ】放っておくと危ない!あごの不調(10月21日)

2019年10月23日

2019年10月21日(月)放送NHK『あさイチ』は今すぐにでもできる“顎関節症”の特集です。

あなたは指を3本縦にそろえて、口に入れることができますか?
「3本は入らない」という人は、もしかしたら顎関節症(がくかんせつしょう)かもしれません。
(※痛みを感じる場合は、無理をしないでくださいね)

「あごが痛む」、「口が開かない」、「あごを動かすと音がする」といった症状がでる顎関節症。
深刻な場合は食欲不振で拒食状態になったり、うつになるケースもあります。
いま、患者数は全国で1900万人にのぼり、特に女性に多い(男性の1.5−2倍)といわれています。

主な原因のひとつが、無意識にしている「食いしばり」や「歯ぎしり」。
ただ座ってスマートフォンを見ているだけで、食いしばりをしていることもあるんです。

でもご安心ください!この「食いしばり」や「歯ぎしり」は、あることを続けることで減らすことができるそうです。

今回番組では、あごの不調をやわらげ、予防するために、顎関節症のチェック方法や、簡単にできるセルフケア術をたっぷりとお伝えします。

顎関節症の原因はあごのコリ

あごのコリで顎関節症になった女性の例

番組では、顎関節症に悩む女性をインタビュー。

最初は、口を開くとカリッという音が始まり。
その後顎がいたんで、顎の口が1cmほどしか開かなくなり、ご飯を食べるのもままならない状態に。

そこで歯科医にかかったところ、歯の噛み合わせの悪さが原因だと指摘をうけ、歯列矯正やインプラント治療を行いました。

しかし全く治りません。

そこで歯科医を変えると、「歯の接触癖」が原因であることがわかりました。

仕事中やパソコンをしているときに、無意識に奥歯が接触しており、それが「あごこり」に繋がったのです。

あごコリとは

歯科医師の小宮山道先生が教えてくださいます。

あごを支える代表的な筋肉は、咬筋と側頭筋で、この2つの血流が悪くなった状態があごコリです。

咬筋は、無理に動かそうとするとクッションである関節円板がずれて、口が開かなくなったり、痛みが生じます。

このあごコリを起こす原因となるのが「歯の接触癖」で、歯を食いしばった状態のこと。

食いしばるまでいかなくても、軽く接触していても、筋肉に負担がかかるのだそうです。

歯の接触癖が起きやすい行動

この歯の接触癖が起きやすいのは、下を向いて何かに集中しているとき。
例えば、スマートフォンを操作しているときや、料理、読書など。

実際にどのくらい顎に負担がかかっているのか、実験で確かめてみました。

実験をしてくださったのは、明海大学歯学部教授、藤澤政紀先生

リラックスした状態と、スマホを操作している状態で顎の筋肉をチェックすると、随分とスマホを使っている時の方が筋肉が使われています。

さらに睡眠中の歯ぎしりを計測すると、寝ている間に歯ぎしりをたくさんしていることがわかりました。

睡眠中の歯ぎしりが、昼間の噛み締めくせの原因に

実は睡眠中に歯ぎしりしている人は、起きている時も噛み締めていることが多いそうです。

日中、自分は歯を噛み締めていないと思っても、夜に歯ぎしりを指摘されたことがある人は、ほとんどがしているそうなので、気をつけましょう。

逆に日中の接触癖を直せば、睡眠中の歯ぎしりも減って行きます。

歯の接触癖・食いしばりチェック

では歯の接触癖があるかどうか確認してみましょう。

歯の位置を調べる

まずは歯の位置から。

  1. 唇をつけてみます。
  2. 上下の歯がどこかに触っているか確かめます。
  3. 触っている場合は、どこが触っているか確かめます。

2.で歯が触れていなければ、歯の接触癖はありません。

歯がどこか一部でも触れる場合は、歯の接触癖があります。

癖があるかどうか調べるには

  1. 唇をつけて、上下の歯だけちょっと離します。
    この状態を5分間続けるとしたら、辛いかどうか。
  2. 次に、唇をつけてはを軽く触れさせた状態にします。
    この状態を5分間続けるとしたら、辛いかどうか。

1.の方が楽だと感じるなら、歯の接触癖なし。2.の方が楽だと感じたら、歯の接触癖ありと考えられます。

普通は上下の歯が触る時間は、24時間で20分もないそうです。

口の中に現れる接触癖のサイン

この歯の接触癖が強くなると、舌の側面に歯型がついたり、頬の内側に白い筋が現れてきます。

歯の接触癖 解消法

行動療法を使ったふせん方法

自宅でも簡単にできる方法を、歯科医師の木野孔司さんが教えてくださいます。

なんと、この方法で治せなかった方は一人もいないそうです!

  1. 同じ色、同じ言葉(歯を接触させないようにする言葉。「リラックス」「歯を離す」など)、同じ形のふせんを10枚ほど用意しましょう。
  2. このふせんを家の中にペタペタ貼ります。
  3. 張り紙に気づいたら、肩を持ち上げながら、フーッと鼻から息を吸い、一気に息を吐き出しながら肩を落とす。
  4. この時、声を出しましょう。(先生は「はあっ」と出していました)歯が離れます。

これをしばらく続けます。

マウスピースは使用法に注意

食いしばりを直すのに、マウスピースもありますが、使い方に注意があります。

まずは就寝時のみつけること、そして2週間使ったら、約1週間やすみましょう。

あごのコリを改善・予防するマッサージ&ストレッチ

咬筋のマッサージ

下顎の骨を触っていって、エラの角の部分を探してください。

その2-3cm斜め上のところを人差し指で押さえて、キュッと歯を食いしばると動く筋肉があります。

その顎の付け根の筋肉が咬筋です。

そこを人差し指でぐるぐる回しながら、8秒間マッサージします。

側頭筋のマッサージ

こめかみに人差し指を置いて、軽く噛み締めると、膨らむ位置が側頭筋です。

ここを、咬筋と同じく、人差し指でくるくる8秒間マッサージします。

口を大きく開けるストレッチ

方法は簡単で「上を向きながら口を大きく開けること」。

5秒開けたら、口を閉じる、を3回繰り返すだけ。

朝晩、1日2回が目安です。(起きたときや、夜のお風呂の時など。お風呂は体が温まっていいそうです)

すでに症状が出ていて、痛い方は無理しないようにしてほしいのですが、開けないとどんどん開かなくなってきます。音が出て怖いという方もいらっしゃるかと思いますが、小さな音であれば問題ないそうです。