【NHKあさイチ】暑い夜を乗り切る寝具の選び方!冷感シーツや枕、掛け布団など(6月12日まとめ)

2019年6月12日(水)放送のNHKあさイチは、熱帯夜を乗り切る、寝具の上手な使い方の特集です!
まもなくやってくる、暑ーい夏!
夜になっても気温は下がらず、朝起きたときにはももうぐったり・・・なんてことも。
そんな寝苦しい夜を乗り切るために、今回、注目するのが、ベッドや枕・シーツなどの「寝具」。
エアコンに頼るだけでなく、家にある寝具もちょっと工夫して使ったり、じょうずに選べば、夏の夜の寝苦しさが大幅に改善されるんです。
例えば、夏の寝具の定番ともなっている接触冷感素材のシーツ。
その実力のほどを実験で確かめるとともに、効果的な使い方もご紹介。
さらに、眠りやすさを大幅に左右する枕に関しては、あおむけで寝る人、横向きに寝る人、それぞれに向いたものがあるんです。
パジャマやマットレスなどの驚きの最新事情も交えながら、意外と知らない寝具のじょうずな使い方をお伝えします。
冷感シーツの実力比較
Q-Max値とは何か
夏に使ってみたい「接触冷感寝具」。
触るとヒヤリとするシーツやカバーに使われていますが、これはどのような仕組みなのでしょうか。
それは、私たちの手の熱を、生地が奪うために冷たいと感じるのです。
熱を奪う量が、大きければ大きいほど冷たい感じる仕組みなのです。
布の素材によって、熱を奪う量が違うので、素材によって冷たさを感じる度合いが違います。
例えば、シルクとナイロンだと、圧倒的にナイロンの方が冷たく感じるそう。
この度合いの違いを数字で表したのが、Q-max値です。
この数値が冷感素材の寝具にはよく表示されており、数値が上がるほど冷たく感じられます。
一般的に、値が0.2以上が冷感素材として販売されています。
オススメの冷感素材は何?
素材によって長続きする?
東北福祉大学 水野一枝さんに説明いただきました。
ナイロンもポリエステルとシルクで調べたところ、最初は冷たさに違いがあっても5秒後には皆同じ数値に落ち着きます。
それでは結局冷感素材の意味がないと思いますよね。
でも夏はみなさんよく寝返りを打つもの。
寝返りを打つたびに、冷たい面に触れるので効果が期待できることになります。
使い方のポイントとしては、上にシーツを敷かないで直接肌に触れるようにすること。
シーツを挟むと効果が落ちてしまいます。
オススメは麻
水野さんオススメの素材は麻。
麻は、吸水性と速乾性に優れているので、汗を素早く吸ってくれるのと、吸った汗を早く乾かしてくれるのです。
綿もたくさん吸いますが、乾きにくいのが欠点。
麻は通気性も非常にいいので、春夏にオススメの素材です。
一晩でコップ一杯もの汗をかくので、吸水性はとても大事なんだそうです。
夏にオススメの掛け布団は?
室温29度、湿度70%という夏の夜を設定した部屋で、タオルケットをかけて寝た人の体温を計測しました。
すると寝返りを打ったり、タオルケットを寝たままかけたりはだけたり、無意識に体温調節をしていることがわかりました。
ですから、神経質になる必要はなく、夏の掛け布団はタオルケットでも掛け布団でも、どちらでも好きに選んで大丈夫!
掛け布団のダブル使い
水野さんは、タオルケットと羽毛布団をダブル使いしているそう。
羽毛布団は足元に置いておき、暑いときはタオルケットだけで寝て、明け方など寒い時は、足先だけ羽毛布団に入れるんだそう。
どんな時にも対処できるように、いくつか用意するのがポイントです。
エアコンの設定温度、時間は?
夏の夜のエアコンの設定温度で、快適に眠れる範囲は26-28度です。
25度以下になってくると、外が暑いので寒暖差が体に負担をかけてしまう可能性があります。
29度を超えてしまうと、睡眠が妨げられて、入眠妨害や夜中に起きてしまう原因になってしまう可能性が。
タイマーを使う場合は、3-4時間程度で。
睡眠の前半に深い眠りがあるので、そこを冷やしてしっかり寝るのが大事です。
仰向き寝、横向き寝、ぴったりの枕は?
仰向け寝にぴったりの枕
ポイントは枕の高さ。
肩から耳の高さまでの角度が、10-15度が最適です。
この角度が、肩と首の筋肉をリラックスさせるため。
高すぎる場合は、バスタオルを枕の幅に合わせており、首から肩にかけて起きます。
こうすることによって、上半身に高さが出るので、首の角度を調整することができます。
横向き寝にぴったりの枕
横向き寝にぴったりの枕は「抱き枕」!
上の写真のように、右ひざを曲げる形で、まくらを抱え込んで寝るとリラックスできるので、いいそうです。
仰向けに寝るのが大変な妊婦さんはもちろん、横向きに寝る人にもうってつけ。
なぜなら、抱き枕をつかわわずに横向きに寝ると、腰のあたりに体重が集中してしまいます。
一方、抱き枕を使えば体重は体全体に分散されるようになるので、腰や骨盤を傷めずに済むのです。
使い方には注意点があり、抱き枕を使った時の姿勢が、頭、背中、腰の中心を結ぶ線がまっすぐな状態になること。
さらに高いまくらを使うなどすると、頭が上がってしまい、真っ直ぐにならないので注意してください。
自宅で簡単に作れる抱き枕
自宅でも簡単に抱き枕が作れます!
使うのは、冬用のベッド用敷きパッド。
冬用のものは、厚みがあって抱き枕に向いているそうです。
作り方は以下の通り。
- 敷きパッドの表面を、内側に向けて二つ折りにします。
- そのままクルクルと丸めて、端にあるゴムでまとめます。
- 厚さが足りない場合は、バスタオルなどを挟んで調節しましょう。
- さらに大きめの枕カバーなどに入れれば、汗をかいてもすぐ洗えます。
さらにもっと手軽に抱き枕の効果を得る方法があります。
腕の下に、上半身を支えるためのクッションをおくだけ!
もし高さが低ければ、バスタオルを上に敷いて、高さを調整できます。
目安は腕が肩より少し下に落ちるあたりですが、自分で楽だと思える位置であればOKです。
足の方は、膝と膝の間に畳んだバスタオルを挟むだけ!
腰や骨盤のゆがみも少なくなるので、楽に寝られるようになります。
水野さんオススメの枕
水野さんがオススメするのは、アイスノンのようなゲル状のまくら。
これをタオルの上に置いて、頭の後ろに置きます。
足枕でむくみ解消
これは足をのせる足枕です。
足の高さをあげることによって、血液を心臓に戻しやすくし、むくみの解消や疲労回復に効果があります。
ただし就寝中、ずっと使うのはお勧めできません。
なぜなら寝返りを打ちづらくなってしまい、かえって血流を妨げてしまうことも。
足枕の効果は15分程度で十分。
さらに効果をアップするには、足首を上げたり下げたりしましょう。
ふくらはぎの筋肉がポンプの働きをしてくれ、より血流を心臓に戻してくれます。
失敗したくない!ベッド・マットレスの選び方
最近では様々なベッドが発売されています。
6月より新発売された、パラマウントベッドの最新機種は、なんとスマホと連動して操作ができます。
ベッドの角度を自由に変えられたり、センサーを内蔵して寝たことを検知して、自動的に平らな状態にしてくれます。
エアウィーブのマットレスは、なかが三分割になっていて、それぞれ動かせるようになっているタイプがあります。
長年使っていると、重たい腰の部分だけへたってしまいますよね。
三分割されているマットレスなら、定期的に3つをローテーションさせることで、ヘタリを防いで長期間、快適さを保つことができるんです。
自分に適したマットレスの選び方
自分に適したマットレスを選ぶにはどうしたらいいでしょうか。
西川寝具のねむりの相談所によると、寝たときに体の色々な部分に重みがかかるのですが、それが偏ると痛くなってしまいます。
ですので、それをバランスよく分散させることが重要なポイントです。
ねむりの相談所では、特殊な装置で、硬いマットレスと柔らかいマットレスで寝たときに、それぞれどういう体重のかかり方をしているか見ることができます。
あまりに柔らかいマットレスだと、寝たときに腰が沈むと寝返りを妨げるので、要注意です。
寝返りができないと、睡眠の状態が進まず、目が覚めたり浅くなったりするからです。
また同じ姿勢だと、腰痛肩こりにもなりやすいです。
敷き寝具の選び方 チェックリスト
固すぎるかどうかのチェック
- 仰向けで寝て、スッと背中に手が入ってしまう
- 10-15分ほど寝て、痛みを感じる部分がある
柔らかすぎるかどうかのチェック
- 腰が沈み、寝返りしづらい
売り場でまくらを借りて、実際に寝てチェックするのがおすすめです!
夏のパジャマの選び方
最近のパジャマは進化している!
一見普通に見えますが、腰回りが横の動きのねじりに対応できるように、横に伸びるパジャマ。
いっぽう、背中は丸まった時に縦方向に伸びます。
寝返りをしてもはだけないことに、徹底的にこだわったパジャマなんです!
またパジャマ業界に一大ブームを巻き起こしているのが、ガーゼのパジャマ。
吸湿性も通気性もよく、肌触りの良さが最大の特徴。
二重三重になっているものもあり、こうすると生地にまとわりつく感じが大幅に減るのだそう。
夏のパジャマの選び方ポイント
大きさはサイズゆったりのものを。
ただし大きすぎても、かえってまとわりついてしまうので避けましょう。
形は、襟なしで、袖口が広いものを選びましょう。
襟がついていると、首ものの汗を吸い込んで乾きづらくなり、それが不快になることが多いため。
また寝返りのためには余計なものがついていない方がいいそうです。
袖口が広いと、風が通り涼しく感じられます。
生地はシワシワで、でこぼこのもの(サッカー地)が良いです。
肌に触れる面積が少なくなり、サラッと涼しく感じやすくなります。
麻やガーゼ生地も、ハリがあって風通しが良くなり、おすすめです。
袖や丈の長さは、好みでいいそうです。
子供はどのようなパジャマがいいの?
子供は大人と汗のかき方が違うので、注意が必要です。
子供は胸のあたりはものすごく発汗するので、この部分を抑えると体温が下がらないので危険。
特に頭の周りは汗をかきやすいので、気づいたらふいてあげましょう。
あまりにひどい場合は、寝ている間に着替えさせてしまっても大丈夫。
ある程度薄着の状態の方が、子供にはいいと言われています。
お腹だけ守ってあげれば、子供は案外薄着で平気なんだそうですよ。