【PR】このサイトの記事はプロモーションを含む場合があります。
漢検6級攻略~7級との違いを徹底解説!小学3年生が参考書2冊で合格!
小学3年生の娘が漢字検定6級(小学5年相当)に合格した時の学習内容を紹介します。
これからチャレンジする方の参考になれば幸いです。
なお、こちらの内容は「小学校3年生の子どもが漢検7級に合格した勉強方法」と全く同じです。
使う参考書が一段階上がっただけですので、すでにそちらをお読みになっている方には参考書に関しては読み飛ばしてください。
最後の項目「漢検6級攻略のツボ」を読んでいただければ大丈夫です。
漢検6級合格までの準備期間と勉強時間
準備期間
準備期間は4ヶ月です。
なぜなら漢検は4ヶ月に一度、1年に3回ほど開催されているので、4ヶ月で準備ができればテストが終わったらすぐに次のテストの準備にとりかかれるからです。
勉強時間
1日に10〜20分ほど、週5日程度勉強しました。
4ヶ月の準備期間があればこの程度で十分です。
2ヶ月しかない方は一日の勉強量を倍にしましょう。
でも漢字が得意ではないお子さんは一度にたくさんやると大変ですので、負担にならない程度に、毎日少しずつやるのがオススメです。
漢検6級合格のために使用した参考書と勉強内容
使用した参考書は以下の3冊になります。(1冊はオマケ)
5年生の漢字 改訂版(くもん出版)
まずは漢字を覚えます。
コンパクトにまとまったドリルを一冊用意しましょう。
我が家ではこのくもんのシリーズを愛用しています。画数が少なめの漢字から始まり、意味が似ていたり部首が同じ漢字を1ページに収めてあり、子供が覚えやすい工夫がされているドリルです。
あいうえお順に漢字を並べているドリルもありますが、幼い子供には画数の少ない順の方が覚えやすくて良い(※)と思います。
※お子さんの個性にもよると思いますが、一般論として。
このドリルを一日1単位ずつ進めていきます。
さらに漢字ひとつあたり10回書き取りをしました。
何の紙に書いても構いませんが、字の汚さが気になる場合は漢字用のノートを使用すると良いと思います。
大きさの揃ったマス目に書いていくことによって、自然に文字のバランスが取りやすくなります。
文字の汚さは漢検の合否には関係ないですが、ちゃんと書けている漢字が汚いあまり正しく認識されず、バツになったら悲しいですよね。
また自分が書いた文字が量として積み重ねて見えますので、4ヶ月終わったときに「これだけやったんだ!」と自信に繋がりますので、お子さんが嫌がらないようならぜひ使ってみてください。
5回分終わったところで今までに覚えた漢字を覚えているか振り返ります。
あらかじめ書き取りのページをコピーしておいて使うか、我が家では私が口頭で文章を読み上げて(※)、子供が他の紙に書きとるスタイルで復習しました。
※単語だけだと、同音異義語の場合に意味がわからないことがありますので、文章を読んであげます。
漢検6級過去問題集(日本漢字能力検定協会)
漢字を覚えたら今度は過去問を解いてみましょう。
どんなテストにもあることだと思いますが、漢検は出る内容が偏っています。
出てくる熟語は過去問に何度も出てきますので、合格のためなら過去問を解いて勉強するのが一番の早道です。
過去問1回分を一回の学習時間内ににやるのは時間がかかり大変ですので、数回に分けてやると良いです。
我が家では二回に分けてやっていました。
漢検6級実物大過去問本番チャレンジ!(日本漢字能力検定協会)
この3冊目の本は使わなくても大丈夫かと思います。
2冊目にご紹介した過去問が、実物大になって解答用紙が付いているだけですから。
でも初めて漢検を受けるというお子様にはぜひやっておくことをオススメします。
緊張しやすいタイプの子なら絶対やってほしいです。
なぜなら漢検の協会が出しているだけあって本物そっくりですから、試験会場で見たときに「あっ、お家でやってるのと同じだな!」と思うだけで随分ホッとできるものです。
それだけ実力も発揮できることと思います。
また小学生のテストは問題文と解答欄が同じ用紙になっていることが多いですが、漢検はこ問題用紙と解答用紙が別紙になります。(ちなみに8級までは別々です)
初めてそのタイプに触れるお子さんもぜひ慣れておくことをお勧めします。
意外と書き間違えやすいです!
一つ飛ばして解いて、解答欄がずれたり余ったり…なんてこともありますので要注意!
なお、2冊目にご紹介した過去問は前年度の問題を収録しています(毎年新しいものが出版されます)が、こちらの実物大過去問は私が使った時は6年前のものでした。
でも内容に変わりがないので問題なく使えました。
漢検6級合格への最後の仕上げ
一通り終えたらあとは間違えたところをとにかく繰り返して復習することです。
漢字の書き方を間違えた場合(横棒が一本足りないとか、ハネがなくなっているとか)はとにかく書いて覚えるしかありません。
意外と「手が覚えてる」ってことあるんですよ。
頭で漢字を思い浮かべた時に「あれ、ここの横棒は2本だっけ、3本だっけ?」とわからなくなっても、鉛筆を持って書いてみるとスラスラと書けてしまうってこと、よくあるんです。
6級は70%できれば合格なので、合格自体のハードルは低いです。頑張ってください。
漢検6級攻略のツボ
ここからはすでに漢検7級を受けている人向けに、6級はどこが変わったのかを中心に攻略法をまとめてみました。
「熟語の成り立ち」が新しく登場
二字熟語の成り立ちの問題が新しく登場します。
漢字を二文字組み合わせた熟語では、二つの漢字の間に次のような関係があります。(他にもありますが7級ではこの4パターンのみ出題されます)
ア、反対や対になる意味の字を組み合わせたもの。(例:上下)
イ、同じような意味の字を組み合わせたもの。(例:森林)
ウ、上の字が下の字の意味を説明(修飾)しているもの。(例:海水)
エ、動詞+目的語を組み合わせたもの(例:出題)
問題は以下のような感じになり、10問ほど出てきます。
次の熟語の成り立ちは、ア~エのどれにあてはまりますか。
【問い】進退【答え】ア
アとイに関してはなんとなくわかるかと思いますが、ウとエがわからないというお子さんが多いようです。
単純にしてしまえば、以下のようになります。
ウのは意味が分かる状態にしたときに【前の漢字】→【後の漢字】になるもの
エは意味が分かる状態にときに【後の漢字】→【前の漢字】になるもの
例えばウにあてはまる熟語は「磁力」「騒音」「再開」などがありますね。
これらを意味が分かる文章に変えると
- 磁力→磁石の力
- 騒音→騒がしい音
- 再開→再び開く
となりますね。
前の漢字→後の漢字のままで意味が通ります。
一方、エにあてはまる熟語は「遅刻」「創業」「出題」などがあります。
これらを意味が分かる文章に変えると
- 遅刻→時間(刻)に遅れる
- 創業→仕事(業)を創る
- 出題→題を出す
となり、後の漢字→前の漢字の順になっているのがおわかりいただけるでしょうか。
このように機械的に漢字を覚えただけでは、この手の問題は正解できません。
熟語が持つ意味を理解しないと解けないようになっています
6級からは漢字を覚える際に、それを使った熟語も学び、熟語の持つ意味も一緒に学習しましょう。
低学年の子供には単語自体が難しいことがありますので、そこは親がフォローして単語の意味を教えてあげるといいですね。
「部首」の名前を問われる
漢検7級では、部首の名前は問の中にすでに出ていて、名前を問われることはありません。
その部首を使った漢字を書けばいいだけです。例:次の部首の仲間の漢字を書きなさい。
【問い】口(くち)→□会(しかい)、楽□(がっき)、□囲(しゅうい)
【答え】左から、司、器、周
しかし6級からは部首がどこの部分で、また部首の名前はなにか、を問われるようになります。例:次の漢字の部首名と部首を書きなさい。
【問い】司、器→【答え】部首名「くち」部首「口」
※実際には選択肢の中から選ぶ問題です
そのため、主な部首も覚えておく必要があります。
今まで勉強してこなかった、というお子さんは上記の漢字を覚える作業とは別に、部首を覚える時間を作ってください。
「音読み、訓読み」がパワーアップして難しく
漢検7級で初めて出てきた音読み、訓読み。この問題が難しくなります。
7級では漢字の読みが一文字のみ出題され、それが音か訓か?という問題です。
例:次の漢字は音読みですか?訓読みですか?
【問い】力(ちから)【答え】訓読み
6級ではこれが一文字ではなく、二字熟語になります。
例:次の漢字の読みはどの組み合わせですか?
ア、音と音 イ、音と訓 ウ、訓と訓 エ、訓と音
【問い】厚紙(あつがみ)【答え】ウ、訓と訓
今まで2分の1の確率で正解できていた答えが、4分の1の確率に下がります。
当てずっぽうだとなかなか厳しくなってきますね。
漢字を覚える段階で、しっかり音と訓もあわせて学習していきましょう。
以上が7級と比べて変わっており、6級の特徴的なところです。
参考にしてみてくださいね。