【NHKあさイチ】最新科学で検証!コロナ・インフル・冬の感染症対策スペシャル(12月2日)

2020年12月21日

【NHKあさイチ】最新科学で検証!冬の感染症対策スペシャル(12月2日)

2020年12月2日(水)放送のNHK「あさイチ」は、冬の感染症対策スペシャルです!

新型コロナ感染の拡大が止まりませんが、インフルエンザやノロウイルスなどほかの感染症との同時流行の不安も募ります。

どうやってこのような冬の感染症に対策すればよいでしょうか。

その答えが、NHKが開発したAI(人工知能)による、新型コロナに関する世界の論文20万本の分析から見えてきました。

注目は、いま世界の研究者の間で関心が高まっている「加湿器」。

上手に「加湿」することで、感染のリスクを下げることができることが、最新の論文で報告されているんです。

また、これまで“感染を感染させないため”とされてきた「マスク」についても、自分が感染したときに“重症化しにくくすることにつながるという研究も。

さらに免疫をアップするビタミンDの話や、番組に寄せられた「視聴者の知りたいこと」もあわせてお伝えします。

新型コロナと他の感染症の見分け方は?

 

検査で“陽性”となったら・・・ 今のうちに必要な準備
出典:https://www1.nhk.or.jp/asaichi/archive/201202/1.html

国立感染症研究所、長谷川秀樹先生が解説してくださいました。

なんと新型コロナウィルスにかかると現れる症状は100以上もあることがわかっています。

中には口内炎など、コロナにかかってなくても現れる症状もあって、困るところです。

その中でも主にコロナとして疑うのに、気を付ける症状は以下の通りです。

  • 発熱
  • 悪寒
  • せき
  • 息切れ・呼吸困難
  • 倦怠感
  • 頭痛
  • 味覚や嗅覚の喪失
  • のどの痛み

特に倦怠感と、味覚嗅覚の喪失などは気を付けたいポイントです。

とはいえ、やはり他の感染症と見分けづらい・・・ということで、今回は他の感染症を含めた、様々な感染症を防ぐ方法をお伝えします。

加湿器で感染のリスクを下げる

ウイルス対策には加湿器が効く理由

注目したのは、のどの奥の「線毛」という組織。
細かく動いて、体に侵入するウイルスを外へ押し出してくれます。

この線毛は、湿度が40-60%で働きが一番よくなるため、湿度を保てばウイルス退治に役立ちます。

また加湿器によって、ウイルスを含んだ飛沫を減らせることが期待できます。

神戸市にある理化学研究所などの研究チームは、最新のスーパーコンピューター「富岳」を使って新型コロナウイルスの飛まつの広がりを分析していて、今回は湿度の違いなどによる予測が公表されました。

それによりますと、オフィス内を想定し1.8メートル先に座る向かいの人にかかる飛まつの数を予測した結果、湿度が30%の場合に比べ、湿度が60%まで高ければ、、かかる飛まつが半分程度に抑えられることが分かりました。

研究チームは、部屋の加湿が感染防止に役立つことが裏付けられたとしています。

飛沫に関しては、テキサスのA&M大学による注目研究があります。

中国・アメリカ・イタリアの大規模統計分析によると、飛沫を介した感染の方が、接触完成よりも圧倒的に多いということがわかりました。

つまり今まで触るものに気を付けなくては・・・と思っていた方も多いでしょうが、それよりも空気中に漂うウイルスの方が危ないということになります。

ウイルス対策に役立つ加湿のコツ

加湿集中タイムを作る

近畿大学、岩前篤先生が教えてくださいます。

一軒家の14畳リビングで実験しました。

室温23℃で加湿器をつけます。
30分以上経っても、湿度は40%を切ったまままったく湿度が上がりませんでした。

実は家には隙間がいくつもあって、そこから乾燥した空気が入ってくるので、なかなか湿度が上がらないのです。

そこで一時的に隙間をふさいで、加湿集中タイムを作ることが必要。

隙間としてチェックしたいのは、以下のところ。

  • ドアの下・・・24時間換気システムが導入されている家は、換気のためにドアの下の隙間が大きく作られています。
    一時的にタオルを置いて対処します。
  • 部屋の間仕切りやふすま
    細く折った新聞紙を詰めると効果大。
  • コンセントの穴まわり
    専用のキャップで防げば、火災の原因となる誇りも防げて一石二鳥。

加湿集中タイムを作ると、15分後には加湿度は40%を超え、さらに2時間後には50%まであがりました。

ここまで来たら、加湿集中タイムを終えて、一時的に置いたタオルなどを片付けても大丈夫。

換気をしたら湿度はどうなるの?

しかし換気をすると、湿度が下がってしまうと心配になりますよね。

確かに窓を開けると下がるのですが、再び窓を閉めれば、数分後に湿度は再上昇していきます。

1時間に5分程度の換気であれば、問題はありません。

換気のポイントは入り口と出口、2か所を作り、風を通すこと。

できれば対角線上にある窓を入り口と出口に設定してください。

様々な加湿のコツ

暖房器具と加湿器の組み合わせ

暖房器具と加湿器の組み合わせにもコツがあります。

おすすめは、エアコンと加湿器の組み合わせになります。

寝室では、エアコンから流れる風の通り道に加湿器を置きましょう。

エアコンは暖房設定にしないと、朝の冷え込みで結露の原因になるので注意。

オフィスでは、ハンディタイプのものを自分のすぐに置きましょう。

床に置くタイプはあまり効果が期待できません。

加湿の注意事項

湿度60%以上になると、カビや結露のリスクが増えます。

加湿しすぎると、他の部屋や押し入れ、納戸など、思わぬところに被害が及ぶことがあるので注意してくださいね

コロナに対してのマスクの効果

マスクで免疫をつける

アメリカ・インディアナ州の病院で、コロナの敬称入院患者を隔離せずに病棟で治療。
患者からスタッフにどれだけ感染が広がるかを調べました。

37人が常にマスクをしたところ、13人が感染したものの、そのうち12人は無症状でした。(92.3%)

マスクなしの場合は、無症状者の割合は20%だというので、かなり高いことがわかります。

また、マスクをしていて感染したものの無症状だった12人は、全員が新型コロナウイルスに対しての免疫を獲得していました。

どうして免疫が獲得できるのでしょうか。

マスクをしていると、吸い込むウイルス量が少なくなります。少ないほど軽い症状で済むと考えられます。

さらに繰り返して少量のウイルスが入ってくると、免疫細胞が少しずつ訓練されます。

その結果、ウイルスと戦う抗体をより作れるようになると考えられます。

どんなマスクをどうつければよいか

マスクの種類によって、細かい飛沫のカット率は以下の通り。

  • 不織布・・・70-90%
  • ガーゼ・・・30-50%
  • ウレタン・・・30-50%

効果が高いのが、不織布マスクであることがよくわかります。

しかしその効果を得るには、顔にピッタリとフィットさせる必要があります。

フィットさせるポイントは3つ。

  • 表と裏を間違えない
    プリーツが下向きになる方が表です
    表は水濡れに強いそざいになっており、ブロックする力が高いです。
  • ワイヤーを曲げて鼻にフィット
  • しっかりあごを包む

顔が小さくてフィットしにくい方は、小さいサイズのマスクを使用したり、マスクの耳にかけるひもの部分をクロスさせてかけるとしっかりかけられます。

"おえママ

おえママ

鼻を出してマスクをつけるのは、NGだそうです!
「不織布マスクを洗って再使用することは可能?」という質問が、番組に多く寄せられます。
慶應義塾大学教授の奥田知明さんの実験によると、洗濯機で洗剤を使って洗うと、細かい飛沫の捕集効率が40~50%に落ちることがわかりました。
手洗いでも70%ほどに落ちるほか、アルコール消毒でも70~90%に落ちるということです。

細かい飛沫対策・紫外線と低濃度オゾン

防ぐのが難しいとされる細かい飛沫にも対策があることがわかってきました。

特殊な紫外線(波長222㎚)を10秒あてることで、9割を無害化し、しかもがんなどの人体への害はないそうです。

一般的には、販売されていないそうです。
売られている紫外線発生装置は、人体に有害で物に対してしか使えませんのでご注意ください。

他にも低濃度オゾン発生装置も有効とされています。

効果を確認したのは、藤田医科大学教授の村田貴之先生。

鍵となるのはオゾンが持つ、非常に強い酸化力。
微生物や汚れを分解できるのです。

この酸化力がコロナウイルスに対して有効とされています。

ただしあまりに強い酸化力と、生臭いにおいがあるため、人がいないところでは使いづらいものでした。

村田さんはこのオゾンが0.00001%という非常に低いオゾンでも、4時間で73%無害化できることを明らかにしました。

手術室や病棟の他にも、タクシーなどにも導入されています。

低濃度オゾン発生装置を使う上で気を付けるのは

  • 部屋の広さに合ったものを選ぶこと・・・仕様の「有効スペース」を確認すること。
    広い部屋のものを、狭い部屋で使うと高濃度になる恐れがあります。
    するとゴムやプラスチック製品が溶けたり、ひび割れを起こすこともあります。
  • 直接吸い込まない・・・直接吸い込んで、健康被害の例もあります。

視聴者からの質問

ジョギング中の細かい飛沫で感染する?

ジョギングしている人の吐き出している息は大丈夫でしょうか。

飛沫は走っている人の後ろに流れていくので、もしも走っている人が感染している場合は、その人の後ろを長時間走るとリスクが高まります。

マスクをしていないジョギングの人とすれ違ったくらいでは、問題ないと考えてよさそうです。

フェイスシールドの効果は?

フェイスシールドをしていても、顔の横からウイルスが入ってしまうことが実験からわかっています。

フェイスシールドはあくまで飛沫から目などの粘膜を守るためにあるものなので、マスクと併用することが必要です。

一方、感染者がフェイスシールドをしていると、飛沫をひろげない効果があることがわかりました。

パーティションの効果は?

飲食店などでパーティションがありますが、効果はあるのでしょうか。

そのヒントは高さにあります。

頭よりも高いパーティションであれば効果がありますが、顔よりも低いようなパーティションでは、飛沫を防ぎきることはできないことが、実験によりわかっています。

冬の感染症・正しい消毒法

冬に流行する感染症は複数ありますが、現在流行中の新型コロナウィルスと、インフルエンザは構造が似ており、これらには「アルコール消毒」が有効です。

濃度70%のアルコールで、30秒以上つけることが必要です。(30秒以上でウイルスを1万分の1に減らせます)

つまりたっぷり手に取って、も見込むことが必要です。

ノロウイルスは構造が異なり、アルコールでは消毒できません。

ノロウイルスは、せっけんが有効なので、1分間もみあらいしてから、水で流しましょう。

ウイルス自体には次亜塩素酸ナトリウムが有効ですが、人体に有害なので、モノの消毒にしか使えません。

ビタミンDで免疫力アップ

ビタミンDは免疫力アップに役立つビタミン。

別名サンシャインビタミンといって、太陽を浴びることによって、体内のコレステロールから作ることができます。

そのために夏は15分、冬は1時間の太陽を浴びる必要があります。

この冬は外に出る機会が減るので、太陽を浴びる時間が足りなくなってしまいます。

そこで、ビタミンDを食べ物から摂取しましょう!多いのは、キノコ類や青魚

厚生労働省によると、1日の摂取目標は8.5マイクログラムで、青魚1食分、まいたけなら1パック分で一日の必要量を摂取できます。

8.5マイクログラムのビタミンDがとれる量は以下の通り。

  • きくらげなら65g
  • エリンギなら180g
  • まいたけなら75g
  • あじなら50g
  • いわしなら40g
  • さばなら120g
  • いわしなら40g
  • さばなr120g

なお、とりすぎは体に害があります。
上限は1日100マイクログラムで、食品では超える量ではありませんが、サプリメントでの摂取量には気を付けましょう。

新型コロナウイルスが陽性になった時のために

検査で“陽性”となったら・・・ 今のうちに必要な準備
出典:https://www1.nhk.or.jp/asaichi/archive/201202/1.html

検査を受けて「陽性」だと分かった場合、軽症や無症状のときは「ホテルなどの宿泊料用施設」や「自宅」での療養になる可能性もありますが、基本的には「病院への入院」が必要です。

療養期間は、無症状の場合でも1週間、症状がある場合は10日以上必要になるケースが少なくありません。自治体などでは、「2週間程度の外泊を想定した準備が必要」と呼びかけています。

感染すると、食事や衣類の準備、家族やペットを面倒を誰にどのように見てもらうかといった手配を落ち着いて進める余裕がないことが多いといいます。
専門家は、事前に確認しておくとパニックにならずに済むと指摘しています。

また、入院や療養の期間は、「ストレス対策」が必要という指摘もあります。
本やゲーム機、タブレットのような時間つぶしになるもののほか、コーヒーやお茶など息抜きにつながるしこう品の持参を勧める病院や自治体もあります。
スマホの充電器も忘れずに。