2019年12月30日(月)放送 NHKのEテレ「趣味どきっ!スロトレ」の第5回まとめです。
体を動かす筋肉の衰えを、年齢のせいにして、あきらめていませんか?
そこでご紹介するのが、ゆっくり動かすだけのシンプルなエクササイズ「スロトレ」。
特別な器具を使わず、運動が苦手な人でも取り組める簡単なメニュー。
しかも週2回、1日10分でOK!
「スロトレ」のルールはたった2つ。
1つ目は、4秒かけてゆっくり動かす。
2つ目は、動きを止めないこと。
今からでも決して遅くはありません。
体力や年齢にあわせて無理のないトレーニングを始めましょう。
テキストはこちら!
講師は、比嘉一雄さん。
東大大学院で筋肉の動きの研究をされている、パーソナルトレーナー。
教わるのは、松本明子さん(50代代表)、井戸田潤さん(40代代表)、大島麻衣さん(30代代表)です。
第5回目のテーマは「姿勢をまっすぐ!【おなか】」です。
お腹の筋力チェック
ふと気づくと猫背になっていることがありませんか?
姿勢の維持には、お腹の筋肉が必要です。(もちろん背中も必要です!)
美しい姿勢になるための、簡単なお腹のトレーニングが今回のテーマです。
その前にまずはお腹の筋力チェック!
上体おこし
上体おこし、すなわち普通の腹筋運動で、お腹の筋力をチェックしましょう。
やり方は以下の通り。
- 床を背中につけた状態になり、手は胸の前でクロスします。
- 腹筋運動をします。ひじが太ももについたら、1回とします。
- 15秒間に何回できるか計測します。
自宅で行う場合は、家族の方などに、足を固定してもらいましょう。
腰を痛めないよう、無理のない範囲で行ってください。
30−50歳代の判定基準は以下の通り。
- ちょっと心配!・・・男性:5回以下、女性:3回以下
- 気をつけて!・・・男性:6-9回、女性:4-6回
- キープして!・・・男性:10回以上、女性:7回以上
お腹トレーニング① ひじひざタッチ
やり方は以下の通り。
- 肩幅くらいに足を開いてたちます。
- 左手の指先を頭の後ろに添えて、右足を横に少し持ち上げて、片足立ちの姿勢になります。
- 4秒かけて右足を持ち上げ、同時に左肘を近づけて、お互いをタッチします。
- また4秒かけて元の姿勢に戻りましょう。
- この時、右足は床につけません。
POINT ひじとひざをくっつける直前に、お腹に力を入れ、ぐっと押し合うようにするのがポイント。
また、上半身を丸めすぎると、トレーニング効果が薄れます。
ひざを腰のあたりまで上げてから、ひじをタッチさせるよう心がけましょう。
片足で立つと安定しない方は、椅子を持ったり、壁にもたれたりしても大丈夫。
回数の目安は、30、40代は8回、50代は5回。
左右の足を入れ替えて、両方行いましょう。
週2回行います。
お腹トレーニング② いすひざ上げ
お腹トレーニングの2つ目は「いすひざ上げ」です。
やり方は以下の通り。
- 浅めに椅子に座ります。両手で座面をつかみ、両足を前に伸ばします。
上半身は、少しだけ後ろに傾けます。 - 4秒かけて、両足を曲げて胸に引き寄せます。
- また4秒かけて、両足を伸ばします。
この間、両足は床につけません。
手の位置を後ろにずらし、上半身を後ろ側に傾けると、負荷が軽くなります。
POINT 足を上げた時に、膝が開いてしまうと、トレーニング効果が薄れます。
閉じたままでおこなってください。
回数の目安は、30、40代は5回、50代は3回。
週2回行います。
お腹トレーニング③ 起き上がり腹筋
お腹トレーニングの3つ目はエキセントリック・トレーニング(略してエキトレ)となります。
エキトレとは、スロトレの効果をさらに高めるためのトレーニングで、少し負荷が高いですが、スロトレと一緒に行うと相乗効果がアップするトレーニングのこと。
紹介するのはお尻を鍛えるエキトレ「起き上がり腹筋」。
やり方は以下の通り。
- 仰向けに寝て、太ももの裏側に手を添えて、両足を抱えます。
- 反動を利用して起き上がります。
- 両手を前にまっすぐ伸ばし、ゆっくりと体を後ろに倒して行きましょう。
最初に腰、次に背中を床につけていくイメージです。
この時の動きが腹筋を使います。
回数の目安は、30、40代は8回、50代は5回。
スロトレ前後にはストレッチを!
なおスロトレ前後には、必ずケガ予防のストレッチを行ってください。
筋肉をしっかり伸ばして、体をケアしましょう。
お腹のストレッチ
- うつ伏せの状態で床に寝ます。
- 両腕を立てて、上半身をそらします。
いい筋肉を作るための食事ルール
多くのプロアスリートの指導をしてきた、管理栄養士の石川未知さんが教えてくださいます。
よく噛んで食べ、消化吸収のスイッチを入れる
口に入った食べ物は、消化器官を通りながら分解され、小さな単位になり小腸で吸収されます。
ですから、良い筋肉を作るためには、スムーズな消化がかかせません。
その重要な消化をスムーズに行える方法は「よく噛むこと」。
よく噛むことで、唾液、胃液、すい液など消化液の分泌が促されます。
また、しっかりと噛むことで、食べ物の表面積が増えるので、消化液に触れる面積も増え、消化がスムーズに行われます。
筋肉を育てる「1:1:2」メニュー「ナポリタン」
野菜をたっぷり入れることで、「1:1:2」のバランスを実現しました。
パプリカやなす、豚肉はしっかりと噛んで食べるため、あえて大きめにカットしています。
放送内容は以上です。
コメント