2019年12月16日(月)放送 NHKのEテレ「趣味どきっ!スロトレ」の第3回まとめです。
体を動かす筋肉の衰えを、年齢のせいにして、あきらめていませんか?
そこでご紹介するのが、ゆっくり動かすだけのシンプルなエクササイズ「スロトレ」。
特別な器具を使わず、運動が苦手な人でも取り組める簡単なメニュー。
しかも週2回、1日10分でOK!
「スロトレ」のルールはたった2つ。
1つ目は、4秒かけてゆっくり動かす。
2つ目は、動きを止めないこと。
今からでも決して遅くはありません。
体力や年齢にあわせて無理のないトレーニングを始めましょう。
テキストはこちら!
講師は、比嘉一雄さん。
東大大学院で筋肉の動きの研究をされている、パーソナルトレーナー。
教わるのは、松本明子さん(50代代表)、井戸田潤さん(40代代表)、大島麻衣さん(30代代表)です。
第3回目のテーマは「リズミカルに歩こう!【おしりと太もも】」です。
下半身の筋力チェック
歩くために必要な筋肉は主にお尻と太ももの裏。
逆に言えば、しっかり歩けばヒップアップにつながります!
ではまずその歩くために必要な、下半身の筋力をチェックしていきましょう。
歩幅計測テスト
やり方は以下の通り。
- できるだけ大股で2歩歩きます。
- 最後はつま先を揃えてストップ。
- 歩いた距離を計測します。
- 歩いた距離を、身長で割った数値がテスト結果になります。
例えば2歩幅264cmで、身長が170cmなら、264÷170=1.55となります。
このチェックで、筋力と柔軟性、バランス能力の3つがわかります。
30−50歳代の判定基準は以下の通り。
- ちょっと心配!・・・1.35未満
- 気をつけて!・・・1.35〜1.55未満
- キープして!・・・1.55以上
裸足で行うなどして、転倒には十分気をつけてください。
お尻&太ももトレーニング① バックキック
※こちらの動画はストロレではないので、動きの速さなどが違います。
あくまで動きをイメージする補助として、参考に掲載させていただきました。
ではトレーニングです。
まずはお尻を鍛える、バックキック。
やり方は以下の通り。
- 背もたれのある椅子を準備し、その背をつかんで立ちます。
- 少しだけ体を前傾させ、片足を少しあげた状態で、ゆっくり4秒間かけてあげます。
この時の足首の角度は90度をキープ。
軸足は曲げずにまっすぐのままで。 - そのまま止めずに、4秒間かけて足をおろします。
戻った時に足を床につかないようにし、また前に出さないようにしましょう。
ポイントは、前傾させた上半身を固定して(動かさずに)足をあげること。
回数の目安は、30、40代は8回、50代は5回。
足を入れ替えて両足行います。
あくまで目安なので、自身の体力や体調に合わせて行いましょう。
お尻&太ももトレーニング② 骨盤アップ
続いては、太ももの裏側とお尻を鍛える骨盤アップというトレーニングです。
やり方は以下の通り。
- 床に仰向けに寝て、両膝を立てます。両手は軽く開いた状態で床においておきます。
- 足の裏で床を押すようにして、4秒かけて骨盤(お尻)を上にあげます。
肩から膝までが一直線になるようにあげていきましょう。 - 動きを止めずに4秒かけてお尻を元に戻しますが、お尻は床につけないでください。
体をそらし過ぎると、腰を痛めるので注意しましょう。
また腰痛のある方は、無理に行わないようにしてください。
回数の目安は、30、40代は8回、50代は5回。
あくまで目安なので、自身の体力や体調に合わせて行いましょう。
足をつく位置によって効く場所が変わる
この骨盤アップは、足のつく位置によって効果がある筋肉の場所が変わってきます。
足のつく位置が、膝より遠いと足裏に効きやすくなり、膝の真下だとお尻に効きやすくなります。
効かせたい場所によって、足のつく位置を変えてみましょう。
お尻&太ももトレーニング③ 片脚クロス
お尻&太ももトレーニングの3つ目はエキセントリック・トレーニング(略してエキトレ)となります。
エキトレとは、スロトレの効果をさらに高めるためのトレーニングで、少し負荷が高いですが、スロトレと一緒に行うと相乗効果がアップするトレーニングのこと。
紹介するのはお尻を鍛えるエキトレ「片脚クロス」。
やり方は以下の通り。
- 片手を椅子の背もたれに置き、椅子に近い側の足を引き上げます。
- その足を体の斜め後ろにクロスさせながら、軸足を曲げ、腰をおろします。
- クロスさせる足は、斜め後ろ方向へ滑らせるように。
この時、骨盤はできるだけ正面を向いたままにしましょう。
常にお尻の筋肉を意識してください。
椅子は安定したものを使用しましょう。
スロトレ前後にはストレッチを!
なおスロトレ前後には、必ずケガ予防のストレッチを行ってください。
筋肉をしっかり伸ばして、体をケアしましょう。
お尻のストレッチ
- 椅子に腰掛け、片足を曲げて、もう片方の足にのせます。
- そのまま前屈して、お尻の筋肉を伸ばしましょう。
- 両足おこなってください。
太もも裏のストレッチ
- 椅子に腰かけ、片方の足を前に伸ばします。
- つま先を上に向け、そのつま先を片手でつかんで、太もも裏の筋肉を伸ばしましょう。
- 両足おこなってください。
いい筋肉を作るための食事ルール
多くのプロアスリートの指導をしてきた、管理栄養士の石川未知さんが教えてくださいます。
骨密度が低いと筋肉量が増えにくい
骨密度と筋肉量には、相関関係があるそうです。
骨密度が低いと、筋肉量が増えにくいということがわかっています。
そこで筋肉を作るタンパク質と一緒に、骨密度を高めてくれる栄養素である
- ビタミンD(鮭やブリ)
- ビタミンK(納豆や青菜)
- カルシウム(サクラエビや乳製品、豆)
を取るといいでしょう。
筋肉を育てる「1:1:2」メニュー「ぶり大根定食」
骨に重要な栄養素がしっかりとれるメニューです。
ビタミンDを多く含むブリ、ビタミンKとカルシウムは、副菜の「サクラエビと青菜炒め」と「オクラ納豆」から。
タンパク質はブリや納豆から得られます。
放送内容は以上です。
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